ヘアゴムをかけるS字フックを作ってみました。
3Dプリンターでいそいそと工作をしていると妻から依頼がありました。
ヘアゴムをかける用の良いフックが欲しいとのこと。
百均かどこかで買った既製品のS字フックでは、よく外れてしまってヘアゴムが落ちてしまうようです (自分も何度か落としました)。
ちなみに後ろに写っているのは以前作成したデンタルフロススタンドです。
3Dプリンターもようやく (家庭内での) 市民権を得られて来たなと喜びつつ、モデリングをします。
ノギスで測ると棒の直径が4.07 mmなので、両脇0.1 mmのクリアランスを設けました。更に小さいフックの方の入り口は棒の直径以下にして外れにくくしました。
最初の方はいきなり対象物を作っていましたが、最近は環境 (棒や棚) を作ってから対象物を作っています。この方がジャストフィットに設計しやすいですし、実際の環境に合わないというミスも減らせます。
(ちなみに3Dプリンターを購入したのは2021年のゴールデンウィーク頃です。)
小さい物なのでものの10分ほどでプリントできました。
実際にかけてみると...
ジャストフィット! パチリとハマって落ちません。非常に気持ちいいです。
既製品では実現不可能なこのフィット感は3Dプリンターならではです。
いかに今まで妥協の上で既製品を使っていたかを思い知らされます。
妻からの評判も上々です。
普通に買うとそれなりの値段がするようです。
3DモデルはThingiverseで公開しています。
クリニカアドバンテージ スポンジフロスのスタンドを作ってみました。
歯ブラシだけでは完全に歯垢を除去できないので、デンタルフロスを使っています。
現在使っているのはクリニカアドバンテージ スポンジフロスです。
しかしこれがまぁ倒れやすいこと。
後ろに歯磨き粉を置いていますが、それを取ろうとするとしばしばコテンと倒れます。
こういう日々のちょっとした煩わしさを解決してくれるのが3Dプリンターです。
ということで専用スタンドを設計しました。
もとのケースに合わせた丸みを帯びた底面 (Fusion 360ではスロットで実現)。
両脇0.1 mmのマージンを設けた爪。
フィラメントと時間を節約するために円形に肉抜き。
装着してみるとジャストフィット。全く倒れません。
これで快適なデンタルケアライフが過ごせます。
Thingiverseでも公開しています。
フィニッシュパウダースプーン for サンコー ラクアを3Dプリンターで作ってみました。
食洗機を買ってから生活が一変しました。
おおよそ1回あたり30分程度の時間が節約でき、人間では不可能な温度で洗浄するため、かなりキレイになります (配置にはテクニックが要りますが)。
私が買ったのはサンコーのラクアです。
モノクロとか各種雑誌で大好評だったのでうっかり買ってしまいました。
食洗機用洗剤はフィニッシュを使っています。
直接ラクアの洗剤スペースに投入しますが、うっかり大量に入れたりと難ありです。
そこでラクア専用の軽量スプーンを作成しました。
使ったモデルは以下です。非常にありがたい。
とりあえず15 mlのものをプリントしてみます。この姿勢で、サポートなしでプリントできるので天才的です。
プリントしてみましたが、必要以上に大きい、白は保護色になって分かりづらいという問題がありました。
この15 mlでのフィニッシュの量は18 gなので、グラムあたりの体積は、
15 [ml] / 18 [g] (≒ 0.83) [ml/g]
となります。
ラクアの推奨洗剤量は、8 g。
フィニッシュの推奨洗剤量は、4.5~7 g
8 g入れるには、
15 / 18 [ml/g] * 8 [g] ≒ 6.7 [ml]
と大体7 ml程度あれば良さそうです。
しかしながら先程のモデルでデフォルトで提供されているものは10 mlまでしかありません。
幸いこのモデルはCustomizableなのでCustomizeします。
OpenSCADで7 mlと指定することで目的のモデルができました。
(後で知りましたが、Thingiverseの [Open in Customizer] から飛べばブラウザ上でカスタマイズできました。値を変えるだけならこっちの方が断然楽です。)
7 mlで何 gになるか測ってみると...
5.9...? (もちろんスプーンの重さは引いてます) 何故か8 gになっていませんが、フィニッシュの4.5~7 gに収まっているので及第点でしょう (激甘評価)。
ちなみに使用しているスケールは以下です。0.1 g単位で計測できて便利です。