シリカゲルを布団乾燥機で乾燥させてみました
はじめに
3Dプリンターで色々作っていると気になってくるのがフィラメントの保管です。フィラメントが吸湿してしまうとプリント品質が悪くなるので、乾燥させる必要があります。
自分は「なんでも除湿シリカゲル」を小分けにしてフィラメントに入れて保管しています。
湿度計を入れて計測して、低湿度が保てなくなったり、青色のビーズが赤色になったら新しいシリカゲルと交換していました。
あるとき、袋が完全に閉められていなかったので全て真っ赤になってしまいました。
一応電子レンジで乾燥させることで、元に戻るようなので試してみます。
乾燥
電子レンジ
パッケージに書いてあるように電子レンジで乾燥させてみましたが、なかなか面倒です。耐熱容器に入れてレンチンしていましたがデメリットだらけです。
- 2-3分ごとに加熱して、かき混ぜないといけない
- 少量ずつしかできない
- 電子レンジがおいてあるキッチンを専有してしまう
夜にやると、うるさくて家族が起きてきそうですし、
昼には、とてもやれそうにないです。
そこでフィラメントの乾燥にも使っている布団乾燥機で乾燥させてみました。
布団乾燥機
用意するものは以下です。
- 布団乾燥機
- ダンボール
- 耐熱性のあるトレイ (自分はKeychron K3の化粧箱を使いました)
- 移し替える用のコップなど
- タオルなど
布団乾燥機はアイリスオーヤマのものを使っています。よくベストバイとかで紹介されているやつですね。
まずは箱にシリカゲルを入れます。シリカゲルのビーズは袋から入れるとよくはねて部屋中に散らばってしまいます。ダンボールの中にトレイを配置して、米のようにコップなどに入れて移し替えると良いでしょう (写真のはコッヘルの蓋です)。
移し替えることができたので、重さを測ってみます (箱ごと)。
ちなみに質量計はこれです。0.1 g単位で測れるので便利です。
これをダンボールに戻して、布団乾燥機のホースを配置します。
クロスしていますが、もっとシンプルに配置しても良いかもしれません。
熱を逃さないように適当な布で覆います。
(写真ではその辺にあったナップサックを被せています)
この状態にして以下の手順でやりました。
- ダニモードで100分乾燥
- 完了したらかき混ぜる
- ダニモードで100分乾燥 (2回目)
- 冷風で15分冷却 (手動で設定)
最初の乾燥100分後が以下です。(若干赤みが引いた?)
さらに100分乾燥した結果が以下です。結構青くなりました。
比較用に残しておいたものと比べても、ビーズの変化が分かります。
純粋な箱の重さも測っておきます。
箱分差し引くと...
356.0 → 340.0 → 332.1 と減ったようです。
数値としてもちゃんと乾燥できたことがわかります。
せっかくなのでプロットしてみました。
収束してなさそうなので、もう少し乾燥できそうな気がしなくもないですが、一旦はこの程度で止めておきます。
まとめ
布団乾燥機で「なんでも除湿シリカゲル」を乾燥させてみました。
質量計で計測して、数値的にも乾燥できていることが確認できました。
電子レンジと違って時間はかかりますが、放置できるので気が楽です。
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